雨の日は本を読んでいたい

あの時の本を読み返したら、今はどう思うのだろう。いつか読み返すために、思いついたことを書いておこう。読みたい本が尽きなければ、雨の日だって、晴れの日だって、読みたい本だけ読んでいたい。

2011-10-18から1日間の記事一覧

終りし道の標べに/安部公房

この本は安部公房氏の作品の中でも、マイナーな方なのではないだろうか。 舞台は終戦間際の満洲だ。 主人公Tの独白と回想を書き綴ったノートという体裁だ。 この物語を要約することは難しい。 詩的なるものを志向している表現と、物語を展開しようとする表現…