雨の日は本を読んでいたい

あの時の本を読み返したら、今はどう思うのだろう。いつか読み返すために、思いついたことを書いておこう。読みたい本が尽きなければ、雨の日だって、晴れの日だって、読みたい本だけ読んでいたい。

2014-03-01から1ヶ月間の記事一覧

東日本と西日本/

この本もまた図書館で借りた。 網野善彦と宮本常一の名前があったので読んでみようかと思ったのだが、正直なところ期待外れだった。 いまさら東日本と西日本を対立項として捉えることに、あまり意味があることとは思えない。 古代から現代までの縦糸に対して…

グローバリゼーションの中の江戸/田中優子

この本もまた図書館で借りた。 やけに平易な言葉で書かれていると思って、よくよく見たら、岩波ジュニア新書だった。 江戸時代における諸外国との交流を、服装、食器、視覚といった点から考察し、一般的に「鎖国」と言われる状態ではなかったことを考察して…

メガネがわかる本

つい衝動買いをしてしまった。 最近、目が疲れやすくて、メガネをかけることが多い。 あまりかける前提で考えてなかったので、JINSのメガネをかけるのだが、少しずり落ちる。 以前作った、999.9(フォーナインズ)の方がフィットしていたのだが、今と度が合…

サラジーヌ 他三篇/オノレ・ド・バルザック

この本もまた図書館で借りた。 この本を読もうと思い立ったのは、ロラン・バルトの「S/Z」に興味があったからに他ならない。 バルザック作品そのものには、大して興味はない。 古典作品への素養が足りないと言ってしまえばそうなのだが、強いて言えば「セラ…

青い車/よしもとよしとも

久しぶりによしもとよしとも氏の「青い車」を読み返してみようと思ったのは、数日前にラジオで小沢健二の曲が流れていたからだ。 久しぶりに聞いた小沢健二の歌声は、何だかとても粘っこい感じがした。 演歌のコブシとも違う、絡みつくような感じに近い。 渋…

今週のお題「春になれば」

ブログの引越でもしようか検討中。 引越しと言っても、はてなブログへ。 はてなダイアリーで何も困っていないけれど、環境を変えるというか、ちょっと何かをしてみたい。 とりあえず時期は未定。 以前使っていた「ほんつな」でこのブログを始めたのが2005年…

味満亭/大野真志郎

古い漫画を引っ張り出して読む。 もともとモーニングで連載していたのを読んでいたが、単行本が出たので買ったのだった。 奥付を見ると1997年なので、もう17年前かと思うとこの本のことなど覚えている人などいるまい。 四コマ漫画で食と貧乏が基調にあって、…

イェルサレムのアイヒマン/ハンナ・アーレント

この本もまた図書館で借りた。 最近、図書館や本屋の「アンネの日記」が破られる事件があったが、その事とこの本を読む動機とは関係が無い。 恐らくどこかのブログで、この本の書評を見かけたような気もするが、もう憶えていない。 そもそも、ナチスドイツの…

鴎外随筆集/森鴎外

この本もまた図書館で借りた。 森鴎外はとんと縁が無かったのだけれど、たまにちょっと読んでみたい気にさせられる。 小説だけでなく、随筆も読んでみようかと思った。 そういった本を読むのには、図書館が便利だ。 この本は、鴎外の随筆をいくつか集めてい…

BOOK246閉店

密かに好きな本屋だったのだけれど、4/15に閉店することになったらしい。 http://book246.com/news/8244 旅をテーマにした本屋で、南青山にある。 近くで働いていた頃は、仕事帰りにふらりと立ち寄ったりした。 隣にはカフェもあって、まぁ土地柄もあってか…

マレー蘭印紀行/金子光晴

昭和初期の東南アジア。 金子光晴は日本を脱出し東南アジアを放浪し、やがてパリに行き着く。 「どくろ杯」「西ひがし」「ねむれ巴里」での旅の記憶より、この本に描かれる南国の風景は、生活の匂いがする。 日本人、中国人、マレー人、インド人、様々な民族…

ぢるぢる旅行記/ねこぢる

熱を出して寝込んだので、いくつか本を読みまくっていた中の一冊。 ねこぢるは90年代に活躍し、自殺してしまった漫画家である。 一時、気に入って買い漁っていたが、最近はあまり読んでいない。 ねこぢるの作品の中でも、この本は読みやすい方だろう。 旦那…

三島由紀夫レター教室/三島由紀夫

この本もまた図書館で借りた。 5人の登場人物たちがやり取りする手紙で構成された小説である。 いかにも判りやすいように人物設定されており、また話の筋が判りにくいという事もない。 二組のカップルを巡るスラップスティックであり、残る一人は狂言回しと…

怖い俳句/倉阪鬼一郎

この本もまた図書館で借りた。 書架を眺めていて、ちょっと気になったので手に取ってみた。 俳句自体は短歌よりも親しみがあるのだけれど、同時代の俳人も良く知らないし、そもそも素養が足りないと言うべきだろう。 この本は、「怖い」というキーワードを軸…