雨の日は本を読んでいたい

あの時の本を読み返したら、今はどう思うのだろう。いつか読み返すために、思いついたことを書いておこう。読みたい本が尽きなければ、雨の日だって、晴れの日だって、読みたい本だけ読んでいたい。

2015-05-01から1ヶ月間の記事一覧

鬼が作った国・日本/小松和彦、内藤正敏

久しぶりに読み返してみた。 鬼とは何かという問題提起から始まる日本文化についての対談である。 とは言っても、最近のメディアに流れている薄気味悪い日本礼賛ではなく、悪く言うなら、トンデモ本すれすれの伝奇ロマンのネタ本と言っても良いかもしれない…

金沢・酒宴/吉田健一

金沢に北陸新幹線が開通した。 と書き出すと、いつの話だと思われるかもしれないが、その頃に読み始めてやっと読み終えた。 いまさら話を要約する必要も無いだろうし、第一、吉田健一の小説を要約したところで、何も吉田健一の小説というものを伝えてはいな…

百物語怪談会

この本もまた図書館で借りた。 何となく読書の気が進まないので、怪談だったら読むかと借りてみた。 明治の百物語企画なのだが、江戸の百物語とそうは違わない気がする。 時代の区切りと人々の心象は必ずしも一致しない。 何を怖いと思うか、その変化は明治…