雨の日は本を読んでいたい

あの時の本を読み返したら、今はどう思うのだろう。いつか読み返すために、思いついたことを書いておこう。読みたい本が尽きなければ、雨の日だって、晴れの日だって、読みたい本だけ読んでいたい。

2016-02-20から1日間の記事一覧

桜の森の満開の下/坂口安吾

けだし名作だ。ダークファンタジーであり、寓話である。さらってきた女は他の人間を殺すよう指図し、生首でままごとめいた遊びをする。下女として生き残った女は、お喋りが生き甲斐だという。主人公の男はろくでもない人殺しだが、主人公だけが狂気に気づい…

ろくろ首/小泉八雲

この怪談はまるで冒険活劇だ。飛んで行った首は、どこへ行ったのか。そこからまた、新たな物語が生まれる可能性がある。ろくろ首作者: 小泉八雲発売日: 2012/09/14メディア: Kindle版この商品を含むブログを見る ろくろ首

葬られたる秘密/小泉八雲

生前の物に固執する幽霊の話。恐ろしくはないが、物悲しい。怪談とは何なのか。小泉八雲は怪談のなかに日本的ななにかを見いだしたのではないだろうか。葬られたる秘密作者: 小泉八雲発売日: 2012/09/13メディア: Kindle版この商品を含むブログを見る

近代支那の文化生活/内藤湖南

中国における近代とはなにかという考察。そのメルクマールとして、平民ということを持ち出して、宋からとしている。さらっと読み流してしまった。近代支那の文化生活作者: 内藤湖南発売日: 2012/10/01メディア: Kindle版この商品を含むブログを見る