雨の日は本を読んでいたい

あの時の本を読み返したら、今はどう思うのだろう。いつか読み返すために、思いついたことを書いておこう。読みたい本が尽きなければ、雨の日だって、晴れの日だって、読みたい本だけ読んでいたい。

2019-01-01から1年間の記事一覧

定年後の人生を変えるアドラー心理学/八巻秀

この本もまた図書館で借りた。 老いの問題とは何なのか、残された時間を意識しながら生きるということはどういうことなのか、アドラー心理学の考えを用いて一つの答えを導いているように思った。 環境が変わり、対人関係が変わることで直面する問題に対して…

日本一わかりやすいアドラー心理学入門/谷口のりこ、土居一江

この本もまた図書館で借りた。 前からちょっと気になっていたアドラー心理学をちょっと読んでみようと思った。 とはいえ、いきなり専門書に手を出すほどうぬぼれてもいない。 ちょっとした入門書で、概要がつかめれば、と借りた。 読んでみると、なるほど流…

湾岸道路/片岡義男

とても奇妙な物語だ。 主人公は美人だが金銭感覚の無い妻と、スポーツジムのインストラクターでカッコイイ事が判断基準の夫、という組み合わせだ。 まず目につくのは、二人共、会話が恐ろしく短い。 ほとんど単語で会話をして、自分語りなどしない。 だが、…

雨の日には車をみがいて/五木寛之

初めて五木寛之の小説を読んだ。 雑に言ってしまえば、主人公の女性遍歴と車遍歴をテーマにした短編集というところだろうか。 だが、それぞれの車についての印象もさることながら、様々な女性との付き合い方も面白い。 それは恋愛に至るまでの過程だったり、…

泰平ヨンの未来学会議/スタニスワフ・レム

レムの泰平ヨンシリーズを借りてみた。 未来学会議でテロに巻き込まれ、脳移植を経て未来世界で目を覚ますと、そこはドラッグ漬けの世界で、というドタバタSF。 ドラッグ社会を批判しているとかって感想も見るが、批判しているだろうか。 むしろ、現実とは何…

沖縄生活誌/高良勉

この方の著作を読むのは初めてだと思っていたら、吉本隆明の南島論の著作「琉球弧の喚起力と南島論」で共同執筆されていた。 この本は、一言でいうなら、四季を通じて沖縄の慣習等を紹介する本だ。 正月に始まり大晦日に至る沖縄の一年を、フィールドワーク…

夏への扉/ロバート・A・ハインライン

何故か、この本を読んでいなかった。 SFの入り口がウェルズ、ヴェルヌ、小松左京、眉村卓であった小中学生の頃、長編は長すぎるからだろう。(小松左京の長編も、ほとんど未読) なので、ちょっと読んでみようかという気になった。 読んでみたら面白い。 中…

きょうも上天気/浅倉久志 訳、大森望 編

ふと図書館で眼についたので借りてみた。 浅倉久志が翻訳したSFの短編のアンソロジーである。 バラードやヴォネガットの作品は、以前読んだことがあったが、あまりピンとくる作品がなかった。 久しぶりに活字を読んだので、読めてないのかもしれない。 きょ…

失敗の本質/戸部良一、寺本義也、鎌田伸一、杉之尾孝生、村井友秀、野中郁次郎

ちょっと気になっていたので買ってみた。 旧日本軍の作戦失敗の原因を、組織論で解説する、という本。 どっちかというと、歴史読み物というよりは、ビジネス書である。 学習する組織だとか、意思疎通だとか、そう言うのが気になる人向きかと思う。 逆に、何…

ロック読本/渋谷陽一 選

某大手の古本チェーン店で叩き売りされていたので買ってみた。 福武文庫を叩き売りするなんて、最高すぎる。 まぁ、世間では本を読まないらしいので、そんなことで喜んでいるのだって変人扱いなんだろう。 執筆陣は渋谷陽一を始めとする音楽ライターだけでな…

持たない幸福論/pha

年末に期限切れになる楽天ポイントが貯まってたので、今まで読んでなかったようなものを、ちょっと読んでみようかと探していて気になった1冊。 ちょっと著者の方はネット上では知っていたが、本を出していることは知らなかった。(ネットを表面的にしか見て…

プリニウス/ヤマザキマリ、とり・みき

Koboでキャンペーンで無料だったのでついポチッと。 古代ローマの博物学者の伝記マンガ、といったところか。 プリニウスの変人ぷりをネタにしている、と言うと、どうやらちょっと違うようで、ネロとの関係も今後展開されるような伏線が張ってある。 ともあれ…