2020-01-01から1年間の記事一覧
ようやくオリジナルが読めた。 というのも、図書館の順番待ちのせいだが、仕方がない。 嫌なら買って読めという話にすぎない。 横浜駅という生命体が本州を覆い尽くした未来を舞台にした冒険小説、とでも纏めようか。 スラスラと読めたのだが些か平坦な気も…
何となく気になって古本で買って読み返してみたのだけれど、ちょっと違ったようだった。 ゆるみ力 日経プレミアシリーズ 作者:阪本 啓一 発売日: 2008/06/01 メディア: 単行本 【中古】 ゆるみ力 / 阪本 啓一 / 日本経済新聞出版 [単行本]【メール便送料無料…
この本も市川の古本屋で購入。 房総半島における捕鯨の歴史をざっとまとめている本。 元新聞記者の方らしく、文章は読ませる。 漁民が紀州からやってきて千葉に住み着いたという説は広まっているが、そうでは無いという意見もあるらしいことがこの本には登場…
市川の古本屋で購入。 流山の作家の方らしい。 自筆のサインと蔵書印が押してあった。 江戸川の名前の由来から始まり、著者の思い出話に遡る。 見たこともないのに、懐かしい感じがするのは何故だろうか。 海を見に、江戸川の土手沿いに下っていく話など、川…
この本もまた図書館で借りた。 前から気になっていた小説。 Twitterで発表されたらしいときいて、あまり積極的に読もうとは思っていなかった。 なのでとりあえず読んでみるかと借りた。 そして読んでからわかったのだが、これは2巻目だった。 自己増殖を続け…
この本も図書館で借りた。 中野信子氏をどこで知ったのかもう定かではないが、氏の本が読みたくて借りてみた。 脳科学者として氏の活動をどこかで見かけたのかもしれない。 鳥山正博氏は経営学者とのこと。 脳科学と経営学という組み合わせでマーケティング…
久しぶりに読み返す。 確か正気だった頃のニーチェの最後の本だったかと。 持っているのは岩波文庫版と新潮文庫版。 プラトンの理想主義に対する明確な否定があった。 たぶん同じ頃に読んでいたのだが、どう思っていたんだろうか。 むしろ理想主義的な方に流…
持っているのは、新潮文庫版と角川文庫版。 読み返したのは田中美知太郎訳の新潮文庫。 ボールペンで傍線が引かれていて、今更ながらに、古本で買っていた事に気づいた。 たぶん高校生の頃に買ったのだろう。 ソクラテスが何を弁明し、何を主張したのか。 こ…
プラトンの著作の中でも、これは面白いのではないだろうか。 高名なソフィスト・プロタゴラスがアテナイを訪れているというので、ソクラテスが会いにいく。 そもそもソフィストとは何を教えるのか、というのが対話のスタートである。 ソフィストは弁論術を教…
もう何度目になるか、また読んでみる。 同じ本を何度も読むのは、新しい発見の体験ではない。 だが、居心地の良い場所に籠もる事でもない。 ストーリーに身を委ねながら、ディテールを味わう。 物語のメッセージを噛み締め本を閉じる。 インド夜想曲 (白水U…
個人的にちょっとした栗本慎一郎の再評価の波が来ている。 最新刊である「全世界史」のコンパクトな解説であり、おまけであるような感じがする。 もちろんそれがこの本の評価を下げているわけではない。 栗本氏の著作の良き読者を僭称するつもりもないが、各…
この本もまた図書館で借りた。 というか、もう絶版になっているようだ。 「栗本慎一郎「自由大学」講義録5 なぜ、私たちは人間なのか」 こちらは副題だろうか。 タイトルの通り、脳科学と心と言葉と人間存在、というテーマで語られる。 「エラノス会議」の…
この本もまた図書館で借りた。 カレーライスに関する文章を44篇集めた本。 家庭のカレーが一番だという意見は容易く想像がつくが、案外、本場のカレーも人気がある。 軽くサラッと読めるが、時折、クスっとしたり考えさせられるのもある。 アンソロジー カレ…
この本もまた図書館で借りた。 元の書名は「田中角栄の遺言」だそうである。 実は小室直樹を読むのはこれが初めてである。 市井の学者と言われるのもなるほど頷ける。 非常に論理的であり、正面切った正論を紡ぐ論客であると思った。 日本が近代国家になりき…
この本もまた図書館で借りた。 今更ながらに田中角栄に興味が湧いたので読んでみる。 子供の頃、田中角栄、大平正芳、福田赳夫はものまね番組の定番だったな。 あの頃は田中角栄が何をした人かは知らなかったが、改めて読むとまともな事を言っていたことに気…
久しぶりに再読した。 持っているのは新潮文庫版。 とめどないおしゃべりと猫と横浜ベイスターズの小説である、と纏めてみる。 新しくも古くもないが、90年代の雰囲気が滲み出てしまっているが、それもまた背景に過ぎない。 何も起きない、いつまでも続きそ…
寺山修司作品から抜き出した名言集、とでも言う本。 そもそも寺山修司が好きでは無かったら、たぶん響かないんだろうなとは思う。 色んな作品の断片がテーマ別に再分類されている。 なるほどというものもあれば、そうかな、と思うのもある、 少年少女向けの…
久しぶりに読む安部公房は、相変わらず居心地の悪さのようなものが漂っていた。 恐らく永遠に居心地の悪い小説のような気がする。 いまさらあらすじを紹介したり、何のメタファーなのかという話をするのは、止めておこうと思う。 昆虫採集を趣味とする男が砂…
星野博美を知ったのは、このブログをはてなに引っ越した頃に見ていた、とあるブログだったと思う。 そのブログがどこだったかもう覚えていないが、おそらく同年代だろうと思われるブロガーが、星野博美にシンパシーを寄せていたのを覚えている。 かれこれ10…
たぶんこの本を読んだのは、高校生の時だ。 昭和59年の初版である。 確か家の近所の小さな本屋で買ったのだと思う。 古本屋で見つけた珍しい本を紹介していくというスタイルで、サブカル的な話題を回していく。 軽く読めるが、シュルレアリスムやドゥルーズ…
何となく読み返してみる。 Twitterをはじめとする短文に慣れていると、なんと読みにくい文章であることか。 だらだらと句読点もなく続く文章は、詩的というか、回りくどいというか。 そして金沢という舞台設定は、金沢という街を紹介するでもなく、むしろマ…
この本は誰に薦められたのか忘れてしまった。 西洋文化におけるエッセイの源流の一つとして位置づけられる「モラリア」からの抜粋版である。 日常の様々な疑問にああでもないこうでもないと話を繰り広げる。 古代ローマの思考なので、いまでは良く分からない…
久しぶりに高橋睦郎のエッセイを読む。 東京を離れ、逗子に引越したいきさつ、そして食に関するエッセイといったところ。 約30年前のバブル期に書かれているためか、詩人のちょっと華やかな交友関係や生活が垣間見える。 詩人の食卓―mensa poetae 作者:高橋 …
1975年の埴谷雄高と吉本隆明の対談。 テーマがあるようで無いような、対談として意見が平行線な感じがする。 「死霊」の話はともかく、革命や内ゲバ、戦前のプロレタリア運動について語っているのは、隔世の感がある。 吉本隆明は絶えず日本中世の仏教思想に…
久しぶりにボルヘスを読む。 外出自粛だからな。 古今東西の悪人のエピソードの短篇+αである。 持っているのは晶文社版であるが、今は「汚辱の世界史」というタイトルで岩波文庫にも入っている。 「悪党列伝」の方が良いタイトルだと思うが、版権や訳者の関…
COVID19で外出自粛なので、本を読む。 だいぶ前の再読。 神隠しの物語分析から類型を取り出して、という、一連の思考手続きが気になってしまった。 異界、鬼、竜宮城、というモチーフから、神隠しという社会的装置によって不問に付されていたものを探ってい…
原文で読んでみた。 今の語学力ではなかなか難しい。 別の本で挑戦しようかと思う。 Shunryu Suzuki’s Words of Wisdom: Quotes of a Soto Zen Monk【電子書籍】[ Sreechinth C ]価格: 220 円楽天で詳細を見る
岩波文庫もビジュアル系に手を出したのか、と思って買ってみた。 残念なことに見開き1枚なので、どうしても真ん中が見えない。 (だったらレプリカを買え、という話かも知れない) 元が元だけに、残念である。 店頭で確認して分かってることなんだけど、やっ…
久しぶりに固い本を読んでみる。 だいぶ頭が固くなっているのか、言葉がすっと入ってこなくて難儀する。 人文系の本を読むことは、ある程度の慣れが要ると思っている。 そういえば紙の本を読むことが減り、電子書籍でさえ開かない日もある。 Twitterのような…
久しぶりに松田洋子の漫画を読んだ。 Twitterでフォローしていて、この本はぜひ紙で買いたいと思っていたのだが、期限切れになるポイントが大量にあったので電子書籍で購入した。 内容としては、幼い頃の思い出から逝去に至るまでの、ご尊父への回想をつづっ…