雨の日は本を読んでいたい

あの時の本を読み返したら、今はどう思うのだろう。いつか読み返すために、思いついたことを書いておこう。読みたい本が尽きなければ、雨の日だって、晴れの日だって、読みたい本だけ読んでいたい。

2022-04-01から1ヶ月間の記事一覧

闇を讃えて/ホルヘ・ルイス・ボルヘス

ボルヘスの「七つの夜」の中で、「陰影礼賛」という本を書いた、という話があって、いったい何の事だろうと思ったが、購入予定本のリストにあったこの本の事だと気がついた。 何年か前に本屋で見かけたものの、買うタイミングを逃してそれっきりになっていた…

七つの夜/ホルヘ・ルイス・ボルヘス

久しぶりにボルヘスを読み返す。 テーマは「神曲」「悪夢」「千一夜物語」「仏教」「詩について」「カバラ」「盲目について」 1977年ブエノスアイレスのコリセオ劇場での講演である。 恐らく78歳、自分の周りの年上の方々と比べてしまうが、ずっと瑞々しい感…

スティル・ライフ/池澤夏樹

久しぶりに何となく読み返す。 芥川賞を受賞した時は大学生の頃で、当時の友人から薦められて読んだ。 当時、読んでどう思ったのか覚えていない。 だが、単行本は今でも本棚に眠っているだろう。 表題作「スティル・ライフ」と「ヤー・チャイカ」の2編が収め…

夜のミッキーマウス/谷川俊太郎

日曜の午後に何となく読み返してみた。 谷川俊太郎の詩の良さが分かったのは、30代も後半の頃からだった。 西脇順三郎の詩Catullusにもあるように、詩は「髭のない少年」のためにあるのではないといったところか。 ともあれ、この詩集は自身の解説にもあるよ…

6Bの鉛筆で書く/五味太郎

子供の絵本で五味太郎氏の名前は知っていたが、エッセイを書いているとは知らなかった。 インタビュー記事を見かけて、それでちょっと興味を惹いた。 読んでみるとなるほど面白い。 良い意味で力の抜けた文章で、すんなり入ってくる。 だが、所々におやっと…

中世かわらけ物語/中井淳史

ちょっと見かけ、気になったので図書館で借りてみた。 日本の中世における「かわらけ」という雑器をめぐる本である。 そもそも、かわらけとは何かから始め、形態の違いから作り方の違い、使い方、地域の差などを考察していく。 今でこそ、産業革命後の大量生…

うつ病のことが正しくわかる本/野村総一郎 監修

引き続きうつ病の知識をつけていく。 図解もあり、さっと概観をを把握するのに良かった。 うつ病のことが正しくわかる本 西東社 Amazon うつ病のことが正しくわかる本【電子書籍】[ 野村総一郎 ]価格: 1188 円楽天で詳細を見る

リセット/watari

ちょっと読んでみようかと借りてみた。 なるほどなと思う部分も多々ありつつ、わからない部分もある。 それはつまり程度の差なのか、個人の差なのかは、よくわからない。 だがこういった体験記を読める程度には回復しているのだろうとは思う。 リセット 私は…