2024-12-01から1ヶ月間の記事一覧
もう何年も細野晴臣ブームが来ている。 毎週日曜深夜のラジオも聴くし、本や雑誌を読み返したりもする。 この本は雑誌「TRANSIT」の連載をまとめたものらしい。 連載と言っても、語ったものの文字起こしのようだ。 晩年の吉本隆明にもそういう本が何冊もある…
どこで見聞きしたのか覚えていないが、もしかすると店頭で見かけたのかもしれないが、とりあえず図書館で借りてみたのだけれど、2か月ぐらい待っただろうか。 借りて読んでるくせに言えた義理でも無いけれど、2時間ほどであっという間に読み終えた。 クリエ…
宇野常寛氏の本を読むのはこれが2冊目である。 前に読んだのは、10年前だった。 amenohihonyomi.hatenablog.com 図書館のふだん見に行かない「社会」の棚にあって、こんなところに?と思って手に取ってみた。 1995年と2001年をメルクマールとして、90年代か…
不思議な感触の小説だった。 ネットのどこかで評判を見かけて、気になったので図書館で借りてみた。 なので、著者のことも知らないし(芥川賞を受賞していたらしい)、どんな小説か(野間文芸新人賞を受賞したらしい)もほぼ無の状態で読み始めた。 感触につ…
再び草森紳一を読んでみる。 どうやら未発表原稿を没後に刊行した本らしい。 山積みにしている本の話、野球の思い出話、煙草の思い出話と、三題噺と言ってもいいのか、ただ、それぞれが散漫に長く続いてゆく。 どうも、文章のリズムと読み手側のスピードが合…
103歳なんて今の歳のほぼ2倍かと思うと、気が遠くなるけれど、あと50回ぐらい桜を見ると思えば不可能では無いような気もしてくる。 とは言っても、全く未知の世界だ。 篠田桃紅は海外でも名の知られた書家(プロフィールでは美術家)であり、特に説明も要ら…
車谷長吉の本から、草森紳一の名前を知る。 「長吉」の由来は、唐代の詩人・李賀、こと「李長吉」に由来し、草森紳一の書いた伝記から想を得たことを、本人に伝えたというエピソードが先の「四国八十八ヶ所感情巡礼」に登場し、とても印象に残った。 そうい…