雨の日は本を読んでいたい

あの時の本を読み返したら、今はどう思うのだろう。いつか読み返すために、思いついたことを書いておこう。読みたい本が尽きなければ、雨の日だって、晴れの日だって、読みたい本だけ読んでいたい。

2025-09-01から1ヶ月間の記事一覧

語りの海 吉本隆明 ②古典とはなにか

日本文学の古典について、どれほど読んだのかと思い返すと、古文の授業で読んたものを除くと、甚だお粗末な状況で、百人一首を覚える宿題もろくにこなさず冬休み明けを迎えた記憶がある。 それでも、吉本隆明のこの講演は面白い。 源実朝、近松門左衛門、小…

奇妙な孤島の物語/ユーディット・シャランスキー

これも気になってた本。 図書館に無いだろうなぁ、と思い込んでいた。 著者はドイツの作家で、ブックデザイナーでもあるそうだ。 章ごとに海図の中の孤島の位置が示され、それぞれの島は地図に1ページ、エピソードに1ページで構成されていて、隙間に簡単な歴…

切手デザイナーの仕事/間部香代

気になった本は電子メモに残しているのだけれど、よっぽどのことが無いと見返さない。 この前、とある20年ぐらいかかって刊行しているシリーズの新刊を買ったついでにメモを見返して、この本の事を思い出した。 どこで見かけたのかはもう覚えていないけれど…

語りの海 吉本隆明 ①幻想としての国家

吉本隆明の講演集を読み返してみる。 一時期、吉本隆明ばかりを読んでいて、たぶんその頃に買ったのだと思う。 テーマ毎に収録されているので、年代もばらばらな気がするし、その辺りのことは解説に書いてあるのだろうけれど、あまり気にせずとりあえず読む…

夢のかたち 澁澤龍彦コレクション1

澁澤龍彦による古今東西の夢に関するコレクション、といったん紹介してみる。 ボルヘスにも夢をコレクションした「夢の本」というのがある。 集められている文章は、夢そのものの記述だけでなく、夢に関しての考察だったり、夢見に関するエピソードだったり…

続・百年の愚行

こういう本を手に取ってしまうのは、自分の中の青臭いところなのだと分かっているし、意識の高い人だと思われたいわけでもなく、むしろ恥ずかしい部分なのだけれど、こうして読書記録として続けているのだから、読まなかったことにするのも潔しとしない。 正…

「ビックリハウス」と政治関心の戦後史/富永京子

気になってた本。 買おうかどうしようかと悩んでいたが、図書館に有ったので借りてみた。 サブカルチャーを代表する雑誌として、「話の特集」「面白半分」「宝島」を対比に「ビックリハウス」における、政治、女性、マイノリティ、差別といった社会意識を探…

続百鬼園随筆/内田百閒

百鬼園先生の随筆の続編を読む。 正編に比べて、クスッとするような話が多いように思った。 スタイルにこなれた感じがする。 面白いものを何が面白いのかを解説しても、ちっとも面白くないので、ここでは解説しないし、解説し切るほどの力量も無い。 少しは…

僕の私的音楽史/高橋幸宏

もう1冊、高橋幸宏の本を読む。 こちらは60歳の時に、自らの音楽活動、影響を受けた音楽について語ったものを編集した本である。 音楽家としての自伝的なものでありつつ、ディスクガイド的でもある。 そして、先のエッセイに比べると格段に読みやすいのは、…