偶然の出会いが忘れられないものとなる
- 作者: アントニオタブッキ,Antonio Tabucchi,須賀敦子
- 出版社/メーカー: 白水社
- 発売日: 1993/10
- メディア: 新書
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この本との出会いは、本当に偶然だった。
何気なく手にとって、ぱらっとめくった扉に、ブランショの言葉が引用されていて、それでもう買う気になったのだった。
タブッキはイタリアの作家であり、ポルトガルの詩人、ペソアの研究者としても有名、というのは読んでから知った。
イタリア人がインドを舞台とする小説を書いた、しかも、フランスの思想家の言葉が扉に引用されている。
そんなまとわりついてくる情報がどうであれ、掛け値なしに、この本自体が素晴らしい。
筋書き自体がこの本の魅力であるため、ここでは詳しく記載しない。
だが何度でも読みたくなり、読むたびに感動する魅力が、この本にはあると思う。