雨の日は本を読んでいたい

あの時の本を読み返したら、今はどう思うのだろう。いつか読み返すために、思いついたことを書いておこう。読みたい本が尽きなければ、雨の日だって、晴れの日だって、読みたい本だけ読んでいたい。

ヴァン・ゴッホ/アントナン・アルトー


いったい何を書いているのか?誰のことを書こうとしているのか?実は告白なのではないのだろうか

ヴァン・ゴッホ (筑摩叢書)

ヴァン・ゴッホ (筑摩叢書)


正直なところ、何度読んでも判らない。
文章の意味するところが判らない。
「肉体」とは?「空虚」とは?「孤独」とは?

アルトーはほんの一時期、シュルレアリスムに近づいただけだったと思う。
その作品は、まったく違う星の言葉を読んでいるようだ。
この本の「ヴァン・ゴッホ」は最晩年の作品であり、「神経の秤」「芸術と死」はシュルレアリスムの頃の作品だが、そこにあるのは変わらない。
おそらくキーワードは「肉体」「孤独」「性」なのだと思うが、何度読んでも、正しく理解できている自信がない。
まったく別のことを、アルトーは書いているような感じがしてくる。


文庫にもなっている

ヴァン・ゴッホ (ちくま学芸文庫)

ヴァン・ゴッホ (ちくま学芸文庫)


むしろ、小説としては、「ヘリオガバルス」の方が面白いと思う。
(だが、眩暈に近いものを感じる)


ヘリオガバルスまたは戴冠せるアナーキスト (白水Uブックス)

ヘリオガバルスまたは戴冠せるアナーキスト (白水Uブックス)