詩とはスタイルであり詩人はスタイリッシュであるべきということ
- 作者: 西脇順三郎
- 出版社/メーカー: 講談社
- 発売日: 1995/02/06
- メディア: 文庫
- 購入: 1人 クリック: 7回
- この商品を含むブログ (17件) を見る
久しぶりに読み返すと、モダニズムとはスタイルにこだわることなのだと思った。
昭和初頭の日本人の詩がなぜラテン的世界を詠うのか、それは言葉の持つイメージにこだわり、現実から離れ、言葉の持つイメージを純粋に追求すること、それが「Ambalvaria」の基調なのだと思う。
日本におけるシュルレアリスムは、その、モダニズムの文脈の中で展開され、言葉の持つイメージを追求したのだと思うが、それがシニフィアンなのかシニフィエなのかは曖昧だ。
おそらく、そのころの言葉の持つイメージと、現在の言葉の持っているイメージは、異なっているのだが、「詩」という存在はそんなことを考慮せず、一つの形象として提示することなのだろう。