雨の日は本を読んでいたい

あの時の本を読み返したら、今はどう思うのだろう。いつか読み返すために、思いついたことを書いておこう。読みたい本が尽きなければ、雨の日だって、晴れの日だって、読みたい本だけ読んでいたい。

私は嘘が嫌いだ/糸井重里


バブルの香り


日常のネタを誇張し(または裏返して)短編に仕立てている。途中まで読み返したのだが、80年代の頃の香りがしてきた。70年代までの新左翼の挫折が見え隠れしつつ、80年代の浮かれた気分が出てきている。こういうスタンスがクールだったのかと思うと、やはり時代の距離を感じる。明らかに、こういうスタンスで捉えられない所で、糸井重里徳川埋蔵金を追うことになり、社会の雰囲気は悪い方向への力は動き、バブルといわれる時代の浮かれた気分は弾けたし、厄介な問題は大きくなっていったのだろう。