雨の日は本を読んでいたい

あの時の本を読み返したら、今はどう思うのだろう。いつか読み返すために、思いついたことを書いておこう。読みたい本が尽きなければ、雨の日だって、晴れの日だって、読みたい本だけ読んでいたい。

ブルー・シャンペン/ジョン・ヴァーリイ


ありふれた日常とありふれた主題

ブルー・シャンペン (ハヤカワ文庫)

ブルー・シャンペン (ハヤカワ文庫)


遠い未来の中では性別は自由に変えられ、肉体の交換は自由であり、高度なテクノロジーが隅々まで行き渡っている一方、苦悩や悲哀や狂気は存在する。
主題は状況設定とは無関係に存在し、むしろ、それらの状況が日常である感覚の上で主題が展開する。ウィアリアム・ギブソンブルース・スターリングといった、サイバーパンク的なセンスもに通じている。
この本のいち押しは「PRESS ENTER■」であろう。