自分と自分の癖に折り合ってゆく
- 作者: ボルヘス,ホルヘ・ルイス・ボルヘス,篠田一士
- 出版社/メーカー: 集英社
- 発売日: 1987/12
- メディア: 単行本
- クリック: 1回
- この商品を含むブログ (7件) を見る
短編小説の醍醐味はそのプロットにある、と言ったのは誰だったろうか?ボルヘスにおいては、それが全てに近いと思う。少なくともこの短編集に収められた作品たちは、物語の枠組みの妙が魅力になっているし、ボルヘス自身の後書きでもそんな解説をしている。感情に訴える小説ではなく、純粋に知的な愉しみとしての小説とでも言うべきか?
ボルヘスに辿り着いたのは、澁澤龍彦だったかもう定かではないが、幻想文学として括られることに違和感を感じていたし、他の中南米の作家たち(マルケスとか、カサレスとか、パスとか)とも違ったものがあった。(もっとも、国や地域で作家を括ることは、あまり意味が無いが)愛書狂とでも言うべきブッキシュなモチーフはニヤリとする。
改めて読んでみて、東京No.1Soulsetのフローの一節が、この本にあったことを発見したのだった。
持っているのはソフトカバーの単行本だが、文庫も出ているようだ
- 作者: ボルヘス,Jorge Luis Borges,篠田一士
- 出版社/メーカー: 集英社
- 発売日: 1995/11
- メディア: 文庫
- 購入: 5人 クリック: 50回
- この商品を含むブログ (37件) を見る
- 作者: ホルヘ・ルイスボルヘス,Jorge Luis Borges,篠田一士
- 出版社/メーカー: 集英社
- 発売日: 2011/06/28
- メディア: 文庫
- 購入: 4人 クリック: 10回
- この商品を含むブログ (14件) を見る