雨の日は本を読んでいたい

あの時の本を読み返したら、今はどう思うのだろう。いつか読み返すために、思いついたことを書いておこう。読みたい本が尽きなければ、雨の日だって、晴れの日だって、読みたい本だけ読んでいたい。

介護入門/モブ・ノリオ


抒情と血縁の饒舌

介護入門 (文春文庫)

介護入門 (文春文庫)


最初にTVで著者を見て、読みたいと思ったのだが、その頃には単行本が店頭にはなく、古本屋で探すも、小説のコーナーにはなく、まさかと思って福祉のコーナーを探したりもした。そうこうしてるうちに、文庫本になったのでようやく読めた。何と言うか、饒舌なのだが、血縁に対する愛情、マスメディアに対する憎悪、だが抒情の入り混じった小説。笙野頼子中上健次筒井康隆を連想させる。