雨の日は本を読んでいたい

あの時の本を読み返したら、今はどう思うのだろう。いつか読み返すために、思いついたことを書いておこう。読みたい本が尽きなければ、雨の日だって、晴れの日だって、読みたい本だけ読んでいたい。

東京日記/リチャード・ブローティガン


孤独であることは必ずしも悪い意味ではない

東京日記―リチャード・ブローティガン詩集

東京日記―リチャード・ブローティガン詩集


だいぶ前になるが、ブローティガンを読み漁ったときの一冊なのだが、実はこれが一番好きだったかもしれない、と思い出した。ブローティガンは日本語を話せないようだが、独りで東京に滞在して、日記代わりに詩を綴った、という本だ。滞在していた70年代の半ばの東京は、どんな感じだったろうか?行間からは孤独な異邦人としての姿が透けて見える。だが、それすらも詩を感じさせてしまう。そういったところに惹かれたような気がする。
残念なことに、これがブローティガンの最後の詩集なのだという。
いま、ブローティガンが東京に訪れたら、どんな詩を書くのだろうか?
東京だけでなく、別のどこかに行っていたら、どんな詩を書いただろうか?
やっぱり孤独でちょっとクスッとする短い詩を書いたような気がする。