雨の日は本を読んでいたい

あの時の本を読み返したら、今はどう思うのだろう。いつか読み返すために、思いついたことを書いておこう。読みたい本が尽きなければ、雨の日だって、晴れの日だって、読みたい本だけ読んでいたい。

二百回忌/笙野頼子


疾走して加速して

二百回忌 (新潮文庫)

二百回忌 (新潮文庫)


お盆だし、と言うことで、引っ張り出して読む。
幻想的とか、饒舌だとか、そういうのでは言い表せない、イメージの奔流のような言葉の連なりなのだ。
「二百回忌」とはまさに人をくったような、タイトルだ。
タイトルに違わず、表題作の200年目の法事は、荒唐無稽なイメージが噴出する。
たぶん言葉のイメージから出発して、イメージが連なり、言葉が重なってゆく。
言葉が疾走して、イメージを加速してゆく。