伝承とか噂とか
![世界がもし100人の村だったら 世界がもし100人の村だったら](http://ecx.images-amazon.com/images/I/41TMAgQGFYL._SL160_.jpg)
- 作者: 池田香代子,C.ダグラス・ラミス
- 出版社/メーカー: マガジンハウス
- 発売日: 2001/12
- メディア: 単行本
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今さらながらに読み返してみる。
その内容はともかく、この話の広まり方は興味深い。
ここにあるのは、全人類の縮図としての100人の村なのだ。
その中で自分は、どこにいるのかを問いかけられ、それは凡そ「満たされた者たち」であることを再認識し、「満たされない者たち」への配慮を促される。
ここにあるのは、誰かを傷つけようとする悪意ではない。
そしてそれが、インターネットによって広まり、デザインされた本として出版される。
「広めよ」「行動せよ」という暗黙の指示で、この情報は伝わってゆく。
それは誰かの指示かもしれないし、そうではないかもしれない。
だけど、メッセージを受け取った者の「善意」によって、この情報は伝わってゆく。
(こうして僕も加担している)
しかし、ふと考えてみると、どんな情報も似たようなものかもしれない。
つまり、誰かの指示ではなく、メッセージが指示しているのだろう。