そこに何かあるのだとしたらそれはすでにここにあったのだろう

チームリーダーの教科書―図解 フジマキ流 アツイチームをつくる
- 作者: 藤巻幸夫
- 出版社/メーカー: インデックスコミュニケーションズ
- 発売日: 2005/02
- メディア: 単行本
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買ったのは第2刷なのでもう数年前になるのだが、いまだに店頭で見かけるということは、かなり売れているのだろう。
こういったビジネス系のノウハウ本の内容がどうだという話は野暮なのでしない。
むしろ、この本が何故売れているのかが興味深い。
世の中に「リーダー」と呼ばれる人材が多数いて、このようなノウハウを求めているという事だろうか?それとも、「リーダー」と呼ばれる人材を管理する立場の人材が多数いて、育て上げるためのノウハウを求めているということだろうか?あるいは、「リーダー」と呼ばれる人材を目指す人材が多数いて、このようなのノウハウを身に付けようとしているということだろうか?
たぶんそうでは無いような気がする。
本としてのタイトル、キャッチコピー、見開き左ページに横書きの文章、右ページにイラストという構成、黒と緑の2色刷り、といった、手に取ってみようか、ざっと眼を通してみようかという気にさせるような巧さがあるような気がする。
まったく同じ内容だが、まったく違うタイトル、単色刷り、縦書き2段組、必要なイラストのみといった内容だったら、果たして手に取ってみよう、眼を通してみようという気になるだろうか?
何か情報を得ているのではない。
読むことで、自分の中の何かを整理できるためのツールとしての在りようが、この本の価値としてあるような気がしている。