旅を続ける理由
- 作者: 沢木耕太郎
- 出版社/メーカー: 新潮社
- 発売日: 1994/03/30
- メディア: 文庫
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2巻目は、バンコクからシンガポールに至るマレー半島である。
だがここにあるのは、微妙な不協和音であり違和感である。
そこで出会う娼婦やヒモ、そして学生、子供たちなどにフォーカスがあたる。
そして、旅を始めた理由がやがて明かされる。
また同時に違和感の理由が明かされる。
そこにあるのはモラトリアム感覚だと著者は記すが、その実はスピリチュアル・エマージェンシーであり、無意識が意識の成長に必要な兆しを示していたとでも読めるのでは無いだろうか?
そして、旅を続ける理由に向かって徐々に歩みだしてゆく。