雨の日は本を読んでいたい

あの時の本を読み返したら、今はどう思うのだろう。いつか読み返すために、思いついたことを書いておこう。読みたい本が尽きなければ、雨の日だって、晴れの日だって、読みたい本だけ読んでいたい。

巨人ポール・バニヤン―アメリカの奇妙な話〈1〉/ベン・C・クロウ


巨人ポール・バニヤン―アメリカの奇妙な話〈1〉 (ちくま文庫)

巨人ポール・バニヤン―アメリカの奇妙な話〈1〉 (ちくま文庫)


アメリカの都市伝説やホラ話などを集めている。
都市伝説とは何だろうか?
そこには著者はいない。
人々の間に口伝えで広がる物語、或いは物語のモチーフだと言えるような気がする。
それは無数のヴァリエーションがあり、無数の著者がいる。
しかし、それは何かのモチーフのアレンジメントであり、何かをめぐる生まれては消えてゆく陽炎のようなものである。
従って生まれて消え行くアレンジメントを固定させてしまっているため、この本はわずかばかりの悲哀があるような気がするのだ。