雨の日は本を読んでいたい

あの時の本を読み返したら、今はどう思うのだろう。いつか読み返すために、思いついたことを書いておこう。読みたい本が尽きなければ、雨の日だって、晴れの日だって、読みたい本だけ読んでいたい。

スコッチと銭湯/田村隆一


軽妙洒脱

スコッチと銭湯 (ランティエ叢書)

スコッチと銭湯 (ランティエ叢書)


田村隆一の詩と随筆から、酒と銭湯に関するものを集めたアンソロジーである。
買ったのはもう10年近く前か。
いまさら田村隆一がどんな詩人かは、面倒なのでここでは記さない。
この本の魅力は即ち、田村隆一の魅力であるかのように思える点において、この本は成功している、と思う。
その軽妙さ、洒脱っぷりが、こんな風に軽やかで味わいのある文章になって結晶している。
そして、ふと酒を呑みたくなる。