逸脱と回収
そして、「ユーモア」とは何であるか?
「黒い」とはどういうことか?
いよいよ、ジャリ、ルーセル、アポリネール、ピカビア、デュシャンなどが登場する。
確かにこうして集められた作品たちは、ある種の笑いを意図している。
腹の底から笑うような笑いではない。
ニヤリとさせたい、そんな笑いのようだ。
本質的に笑いとは逸脱と回収ではないだろうか?
現実からのジャンプであり、話の流れからのジャンプであり、そして元の場所へ帰ってくる。
それまで認められてこなかった価値観への逸脱、そしてそれは回収によって収束する。
笑いによって現実からの逸脱を、そしてそれは世間合意的に認められている価値観からの逸脱でもある点において、黒いユーモアとして位置づけられ、その現実からの逸脱という行為そのものがシュルレアリスムであり、意識的にその位置を知っているのがこの本なのではないだろうか?
持っているのは、ハードカバー
何が違う?

