雨の日は本を読んでいたい

あの時の本を読み返したら、今はどう思うのだろう。いつか読み返すために、思いついたことを書いておこう。読みたい本が尽きなければ、雨の日だって、晴れの日だって、読みたい本だけ読んでいたい。

人生カチカチ山―女の幸せ探して三千里/松田洋子


人生カチカチ山―女の幸せ探して三千里

人生カチカチ山―女の幸せ探して三千里


松田洋子のマンガはとにかく文字が多い。筆で書いたようなふにゃっとした文字が縦横斜めにコマの中に詰め込まれている。絵を見るのではなく、むしろ文字を追っていく。そこに書き込まれているのは、だじゃれとオヤジギャグである。何かの批判とか評論とかいうことではなく、意味もなく、ただギャグが書き込まれてゆく。その対象は森首相や小泉首相と言った政治ネタから、新興宗教、ラスベガス、北朝鮮ヴィーナスフォート、そして作者自身の不幸体験と、見境もなくネタにされてゆく。ユルい真夏の午後にオヤジギャグで無為な時間を過ごす。