- 作者: 吉本隆明
- 出版社/メーカー: 中央公論社
- 発売日: 1995/05
- メディア: 文庫
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3巻目は言語について語っている。
あるいは、言語という思想かもしれない。
バロウズは言語はウィルスだといったが、ある意味で、吉本隆明の言語に対する考えも通底しているのかもしれない。
印象に残るのは、「匂う」と言う表現にこだわっているくだりだ。
要となる部分を掴み出して、そこを中心に論を展開する手際の良さは、流石という感じがする。
語っていることを捉えるのではなく、語ってしまったことを捉えている、と言えばニュアンスは伝わるだろうか?