雨の日は本を読んでいたい

あの時の本を読み返したら、今はどう思うのだろう。いつか読み返すために、思いついたことを書いておこう。読みたい本が尽きなければ、雨の日だって、晴れの日だって、読みたい本だけ読んでいたい。

Sex 7/上條淳士


閉塞感と停滞

Sex 7 (ヤングサンデーコミックス)

Sex 7 (ヤングサンデーコミックス)


そして最終巻である。
沖縄を舞台に、いくつかの伏線は解消され、物語としての終わりである。
だが、物語が終わることでのカタルシスは無い。
そして次から次へとどこかで見たような、明らかに有名人をモデルにしたような、登場人物たちばかりになってゆく。
そこにあるのはある種の閉塞感であり、物語の停滞なのだと思う。
だがそれは、永遠を閉じ込めた一瞬なのかもしれない。
思えば、男二人と女一人という構図は、少女マンガの王道では無いだろうか?
このマンガを読んでしまう理由は、実はそこにあったのかもしれない。