雨の日は本を読んでいたい

あの時の本を読み返したら、今はどう思うのだろう。いつか読み返すために、思いついたことを書いておこう。読みたい本が尽きなければ、雨の日だって、晴れの日だって、読みたい本だけ読んでいたい。

Opus/朝吹亮二


Opus

Opus


00から始まり、99で終わる、100篇の詩集である。
ここで描かれるのは、言葉そのものであり、性愛でもあるのだが、欠落の偽装や、音節の切断、ひらがなのみでの表記、改行の有無、意図した反復、鍵括弧での括り出しなど、読まれる詩としての技巧も凝らしてゆく。
だが、朝吹亮二の詩は、言葉をまるでコワレモノのように扱っている。
詩であることの境界線の辺りをそっと探るような。