ロベール・デスノスの小説?または散文詩である。
初期のシュルレアリスムに参加し、「シュルレアリスムの真実に最も近づいた人物」と、ブルトンをして言わしめたにも拘らず離反し、WW2ではレジスタンスに参加し、ゲシュタポに捉えられ、チェコスロバキアの強制収容所でチフスにより亡くなった。
なぜかあまり邦訳も無いのだが、ジャーナリストとしても活躍し、作品も多数あるらしい。
この本はシュルレアリスムに参加していた頃に、自動書記によって作られた作品である。(もっとも、この本がまとめられる前の「眠りの時代」のロベール・デスノスは、いつでもどこでも入眠状態に入ることができ、質問に答えたり詩やデッサンを書き、他の人格にさえ、成ることができたという。傷害ま事件が発生しそうになったり、ブルトンは危険を感じて止めさせたらしい)
この作品では明確なストーリーは伏せられ、連想と言葉遊びでイメージが連なってゆく。
個人的には「はちどり園寄宿学校」の章の辺りが判りやすいと思われた。
何となくこれはラブストーリーなのだと感じる。
- 作者: デスノス,窪田般弥
- 出版社/メーカー: 白水社
- 発売日: 1976
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