雨の日は本を読んでいたい

あの時の本を読み返したら、今はどう思うのだろう。いつか読み返すために、思いついたことを書いておこう。読みたい本が尽きなければ、雨の日だって、晴れの日だって、読みたい本だけ読んでいたい。

地頭力を鍛える 問題解決に活かす「フェルミ推定」/細谷功


これもまた図書館で借りた本である。
一言で言えば、フェルミ推定をビジネスで活かそう、という自己啓発本、だろう。
フェルミ推定といった思考ツールを使って、地頭力(仮説思考、フレームワーク思考、抽象化思考)を鍛えよう、地頭力の備わった人材がこれから必要とされるから、といった話だ。
業界の特性なのか、仕事の性質なのか判らないが、仮説思考、フレームワーク思考、抽象化思考のどれもが、日常から使っているもので、特段目新しいものは無いのだった。
とは言え、著者の情報の整理の仕方は、なかなか手際の良さに感心する。
むしろ、フェルミ推定を濫用することの弊害にさえ気を配っている。
そして、論理と直感の活かし方にも広げている。
気になるのは、表だとか図だとかが、妙にプレゼン資料っぽいというか、著者の主張とは裏腹に、読ませるものではない気がした。
ほらほら上手に纏められているでしょう?と言われているような感じ、と言えば伝わるだろうか。


地頭力を鍛える 問題解決に活かす「フェルミ推定」

地頭力を鍛える 問題解決に活かす「フェルミ推定」