雨の日は本を読んでいたい

あの時の本を読み返したら、今はどう思うのだろう。いつか読み返すために、思いついたことを書いておこう。読みたい本が尽きなければ、雨の日だって、晴れの日だって、読みたい本だけ読んでいたい。

悲しき熱帯〈1〉/クロード・レヴィ=ストロース


この本もまた図書館で借りた本である。
レヴィ=ストロースと言えば、構造主義文化人類学と言われる。
確か講談社学術文庫版を持っていたような気がするが、見当たらない。(手放してしまったのかもしれない)
今更ながらに読んでみると、冒頭から


「私は旅や探険家が嫌いだ」


と始まる。
だが、この2分冊の1冊目の9割は回想や旅の思い出であり、第五部になってようやく本題に入ってきたなという感じである。
正直なところ、そこまでたどり着くのが辛かった。
しかし、第五部カデュヴェオ族の文様に関する分析は冴えまくっていると思う。
社会構造と文様を対比し、そこに見られる構造を、固有の文化として捉えるのだ。
正直なところ、文化人類学に今は興味が無いのだが、その構造分析にはちょっと惹かれるものがある。
(続く)


悲しき熱帯〈1〉 (中公クラシックス)

悲しき熱帯〈1〉 (中公クラシックス)