雨の日は本を読んでいたい

あの時の本を読み返したら、今はどう思うのだろう。いつか読み返すために、思いついたことを書いておこう。読みたい本が尽きなければ、雨の日だって、晴れの日だって、読みたい本だけ読んでいたい。

禅とオートバイ修理技術/ロバート・M.パーシグ

何とも奇妙なタイトルだと思うが、読んでいくうちに著者の言いたかったことは見えてくる。
だが、それは哀しい過去である。
しかもその過去は失われており、断片が残るに過ぎない。
それらの断片を探し求め、繋ぎ合わせていくために、旅をする。
もうひとつは、父と息子の関係の再生を試みる。
旅のエピソード、失われた過去、父と息子の物語、そのどれもが痛々しい。

禅とオートバイ修理技術〈上〉 (ハヤカワ文庫NF)

禅とオートバイ修理技術〈上〉 (ハヤカワ文庫NF)

禅とオートバイ修理技術〈下〉 (ハヤカワ文庫NF)

禅とオートバイ修理技術〈下〉 (ハヤカワ文庫NF)