この本もまた図書館で借りた本である。
というのは、「ガリヴァ旅行記」の面白さが判らなくて、誰かに解説してもらいたいと思い読んでみた。
が、オリジナルの抜粋、または紹介といった感じである。
やはり時代背景、スウィフトの人となりを前提とした面白さであるようだ。
考えてみれば、パロディはオリジナルがあってこそのパロディであり、そのものだけで成り立つことは難しいのかもしれない。
だが、ガリヴァ旅行記のアイデアを引用または借用し、別の物語が作られ、それはそれで面白さがあったりする。
物語の種を育てて花を咲かすのも、枯らしてしまうのも、著者の技量ではないだろうか。
- 作者: 阿刀田高
- 出版社/メーカー: 新潮社
- 発売日: 1988/04
- メディア: 文庫
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