雨の日は本を読んでいたい

あの時の本を読み返したら、今はどう思うのだろう。いつか読み返すために、思いついたことを書いておこう。読みたい本が尽きなければ、雨の日だって、晴れの日だって、読みたい本だけ読んでいたい。

あなたの知らないガリバー旅行記/阿刀田高

この本もまた図書館で借りた本である。
というのは、「ガリヴァ旅行記」の面白さが判らなくて、誰かに解説してもらいたいと思い読んでみた。
が、オリジナルの抜粋、または紹介といった感じである。
やはり時代背景、スウィフトの人となりを前提とした面白さであるようだ。
考えてみれば、パロディはオリジナルがあってこそのパロディであり、そのものだけで成り立つことは難しいのかもしれない。
だが、ガリヴァ旅行記のアイデアを引用または借用し、別の物語が作られ、それはそれで面白さがあったりする。
物語の種を育てて花を咲かすのも、枯らしてしまうのも、著者の技量ではないだろうか。

あなたの知らないガリバー旅行記 (新潮文庫)

あなたの知らないガリバー旅行記 (新潮文庫)