この本もまた、図書館で借りた本である。
ルネッサンス期の思想家であるカンパネッラの描く国家、社会の理想像と言えよう。
ユートピアを描いた本としても有名である。
だが、ユートピアほど息苦しいものは無い。
誰かの考えたあるひとつの形に対して、人も、物も、家族も、社会も、全てはその構成する要素にすぎない。
ユートピアとデストピアは表裏一体であり、そこにあるのは閉塞感に他ならない。
あえて言えば、ここには秘数7の原理が充ちている。
だがそれも息苦しい。
- 作者: トマーゾカンパネッラ,Tommaso Campanella,近藤恒一
- 出版社/メーカー: 岩波書店
- 発売日: 1992/04/16
- メディア: 文庫
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