雨の日は本を読んでいたい

あの時の本を読み返したら、今はどう思うのだろう。いつか読み返すために、思いついたことを書いておこう。読みたい本が尽きなければ、雨の日だって、晴れの日だって、読みたい本だけ読んでいたい。

アメリカの鱒釣り/リチャード・ブローティガン

この本もまた、買ったのに読んでいなかった本だ。
タイトルの「アメリカの鱒釣り」Trout Fishing In Americaが、何を意味しているのか、それは解らずじまいだった。
何か大切なことを篭めているようにも見えるが、実は下らないことかもしれない。
もしかすると、その言葉の響きが気に入っているのかもしれない。
「とらうとふぃっしんぐいんなめりか」
判るような気もするが、今ひとつそれも確証は無い。
様々なエピソードを集めて、一冊の本になっている。
ちょっとおかしなエピソードもあれば、シニカルなエピソードもあれば、判らないのもある。
(アメリカ人だったら判るのだろうか、ブローティガンしか判らないのではないだろうか)
だが、一冊の本が、一つの物語が『判る』とはどういうことか、それすら実は判っていない。
だから、「とらうとふぃっしんぐいんなめりか」と口の中でつぶやいてみる。
そして読み通してみたが、やっぱりよく判っていない。
いつか、この本を読みかえすことになるだろう、という気はしている。


アメリカの鱒釣り (新潮文庫)

アメリカの鱒釣り (新潮文庫)


持っているのは、晶文社版。


アメリカの鱒釣り

アメリカの鱒釣り



(そしてBの読書、3冊目)