雨の日は本を読んでいたい

あの時の本を読み返したら、今はどう思うのだろう。いつか読み返すために、思いついたことを書いておこう。読みたい本が尽きなければ、雨の日だって、晴れの日だって、読みたい本だけ読んでいたい。

使いみちのない風景/村上春樹、稲越功一

村上春樹氏の短いエッセイが3篇と、稲越功一氏の写真58点による本である。
恐らくエッセイが先にあって、写真を選んだのだろうと思う。
もちろん、エッセイを説明するような写真ではない。
だが、このように構成してしまうと、エッセイに対して写真は説明的になってしまう。
写真に籠められている様々な意図のうち、エッセイの文脈に沿ったものだけが拾われてしまう、と言った方が良いだろうか。
もし可能であれば、写真を選び、それからエッセイを選ぶ、あるいは書き起こすような、そんな本が読んでみたい。
そんな本があってもいいだろうと思う。


使いみちのない風景 (中公文庫)

使いみちのない風景 (中公文庫)