どうしても気になっていたので買ってしまった。
この本は、1979年、ブエノスアイレスのコリセオ劇場での講演集であり、テーマは
神曲
悪夢
千一夜物語
仏教
詩について
カバラ
盲目について
の七つである。
穏やかに、時にはユーモアを交えながら語られる、それぞれのテーマに惹きつけられる。
ダンテの神曲は、高校生の頃に1回読んで、遥か昔に手放してしまったが、改めて読んでみたいと思うし、なかなか手を伸ばせなかった千一夜物語も読んでみたいと思った。
そして、ボルヘス自身の盲目について語っている。
その締めくくりはこうだ。
盲目とは、運命もしくは偶然から私たちが授かる、とても不思議な道具のひとつであるにちがいありません。
テーマを縦横無尽に語り、その根底にあるこの明るさが、この本の魅力であり、また一つ、手放せない本が増えてしまった。
表紙の写真も良い。
- 作者: J.L.ボルヘス,野谷文昭
- 出版社/メーカー: 岩波書店
- 発売日: 2011/05/18
- メディア: 文庫
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- 作者: ホルヘ・ルイスボルヘス,Jorge Luis Borges,野谷文昭
- 出版社/メーカー: みすず書房
- 発売日: 1997/06
- メディア: 単行本
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