雨の日は本を読んでいたい

あの時の本を読み返したら、今はどう思うのだろう。いつか読み返すために、思いついたことを書いておこう。読みたい本が尽きなければ、雨の日だって、晴れの日だって、読みたい本だけ読んでいたい。

言葉からの触手/吉本隆明

1989年の吉本隆明氏の作品。
評論のようでもあり、詩のようでもある。
時事的な話題を取り上げつつも、まるで観念論のようにも見える。
言葉と身体を重ね合わせ、身体の喩で思考する。
むしろ、観念を身体に向かって開いてゆくことで、新たな思考のありようを探しているように思えた。
それは、「ハイイメージ論」にも繋がる1980年代の吉本隆明氏の、オルタ−ナティブな姿だったのだ。


言葉からの触手

言葉からの触手

持っているのはハードカバー

河出文庫でも出ていたようだ