雨の日は本を読んでいたい

あの時の本を読み返したら、今はどう思うのだろう。いつか読み返すために、思いついたことを書いておこう。読みたい本が尽きなければ、雨の日だって、晴れの日だって、読みたい本だけ読んでいたい。

雨月物語/上田秋成

今更ながらに、上田秋成を読んでみる。
開いたら、栞が途中に挟まっていたので、おそらく読み通していない。
現代語訳付なのだけれど、そこはやはり原文で読む。
が、古文の時間はあまり身が入らなかったので、所々、判らなくなる。
こういう時は、現代語訳がついていると便利ではある。
素人の浅はかな感想なのだけれど、同じ江戸時代の文章でも、松尾芭蕉十返舎一九に比べると、上田秋成は語彙や文法が古いというか、典雅なようだ。
読み進むうちに、引き込まれていく。
だが、何とも言いがたい気持ちになる。
幻想的だとか、薄気味悪いというのでもなく、陰惨な感じがする。
救いが無いとでも言うべきか。
沼地に足を取られて沈み込んでいくような。
おそらく、前に読んだ時は、それで止めてしまったのかも知れない、と思った。
もう一度読むかどうか、今は判らない。

雨月物語―現代語訳対照 (旺文社文庫 409-1)

雨月物語―現代語訳対照 (旺文社文庫 409-1)

持っているのは旺文社文庫
改訂版 雨月物語―現代語訳付き (角川ソフィア文庫)

改訂版 雨月物語―現代語訳付き (角川ソフィア文庫)

雨月物語 (ちくま学芸文庫)

雨月物語 (ちくま学芸文庫)

こんなのもあるらしい
雨月物語 (1951年) (岩波文庫)

雨月物語 (1951年) (岩波文庫)

これは見たことが無い