今更ながらに、上田秋成を読んでみる。
開いたら、栞が途中に挟まっていたので、おそらく読み通していない。
現代語訳付なのだけれど、そこはやはり原文で読む。
が、古文の時間はあまり身が入らなかったので、所々、判らなくなる。
こういう時は、現代語訳がついていると便利ではある。
素人の浅はかな感想なのだけれど、同じ江戸時代の文章でも、松尾芭蕉や十返舎一九に比べると、上田秋成は語彙や文法が古いというか、典雅なようだ。
読み進むうちに、引き込まれていく。
だが、何とも言いがたい気持ちになる。
幻想的だとか、薄気味悪いというのでもなく、陰惨な感じがする。
救いが無いとでも言うべきか。
沼地に足を取られて沈み込んでいくような。
おそらく、前に読んだ時は、それで止めてしまったのかも知れない、と思った。
もう一度読むかどうか、今は判らない。
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