以前にも読んだのだけれど、もう一度読んでみようかと思い立ち、そういえば角川文庫に入ったよなと思い出して探してみた。
しかしそう思っても、そう簡単には手に入らない。
時々思うのだけれど、気になった本は、気になった時に、買ってしまった方が良いと思っている。
今回は4、5軒回って、ようやく見つけた。
というか、普通の本屋では昨年に出た本も置いていないということか。
売れ筋の本は置くけれど、売れない本はすぐ引き取ってもらうのだろうか。
そんなことはともかく。
この本は、ブルース・チャトウィンの自選短篇集、とでも言えば良いだろうか。
とは言え、フィクションもエッセイもメモ程度のものも、ごちゃ混ぜに収録されている。
前に読んだときも書いたが、ベナン(ダメホ)の革命騒動に巻き込まれる話が印象に残る。
ネパールのイエティ探しの話も面白い。
チャトウィンの書きっぷりは、あくまで冷静で、事実と自身との距離が絶妙だ。
思い入れが無いわけでもない。
だが肩入れしているようでもない。
時には毒も吐く。
チャトウィンの文章が好きかと言われるとそうでもないのだけれど、その視線やスタンスが気にはなる、ということかもしれないと思った。
- 作者: ブルース・チャトウィン,池央耿
- 出版社/メーカー: 角川書店(角川グループパブリッシング)
- 発売日: 2012/06/22
- メディア: 文庫
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- 作者: ブルースチャトウィン,Bruce Chatwin,池央耿,神保睦
- 出版社/メーカー: 角川書店
- 発売日: 1999/09
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