雨の日は本を読んでいたい

あの時の本を読み返したら、今はどう思うのだろう。いつか読み返すために、思いついたことを書いておこう。読みたい本が尽きなければ、雨の日だって、晴れの日だって、読みたい本だけ読んでいたい。

どうして僕はこんなところに/ブルース・チャトウィン

以前にも読んだのだけれど、もう一度読んでみようかと思い立ち、そういえば角川文庫に入ったよなと思い出して探してみた。
しかしそう思っても、そう簡単には手に入らない。
時々思うのだけれど、気になった本は、気になった時に、買ってしまった方が良いと思っている。
今回は4、5軒回って、ようやく見つけた。
というか、普通の本屋では昨年に出た本も置いていないということか。
売れ筋の本は置くけれど、売れない本はすぐ引き取ってもらうのだろうか。
そんなことはともかく。
この本は、ブルース・チャトウィンの自選短篇集、とでも言えば良いだろうか。
とは言え、フィクションもエッセイもメモ程度のものも、ごちゃ混ぜに収録されている。
前に読んだときも書いたが、ベナン(ダメホ)の革命騒動に巻き込まれる話が印象に残る。
ネパールのイエティ探しの話も面白い。
チャトウィンの書きっぷりは、あくまで冷静で、事実と自身との距離が絶妙だ。
思い入れが無いわけでもない。
だが肩入れしているようでもない。
時には毒も吐く。
チャトウィンの文章が好きかと言われるとそうでもないのだけれど、その視線やスタンスが気にはなる、ということかもしれないと思った。

どうして僕はこんなところに (角川文庫)

どうして僕はこんなところに (角川文庫)

文庫になったのに探し回った
どうして僕はこんなところに

どうして僕はこんなところに

前は図書館でハードカバーを借りた