雨の日は本を読んでいたい

あの時の本を読み返したら、今はどう思うのだろう。いつか読み返すために、思いついたことを書いておこう。読みたい本が尽きなければ、雨の日だって、晴れの日だって、読みたい本だけ読んでいたい。

茶碗と茶室:茶の湯に未来はあるか/樂吉左衞門、木村宗慎、川瀬敏郎

最近、茶道が気になる。
自分で始めようという気はさらさら無い。
だが、心を落ち着かせて、お茶を飲むという行為に惹かれている気がする。
美味しいお茶が飲みたいというのもある。
中国では投資対象としての烏龍茶が高騰していると、何ヶ月か前のニュースで見た気がする。
この本では、安土桃山時代の茶道が、政治的なコミュニケーションとして使用されていたこと、茶道具が動産として推奨されていたことなどが、軽く触れられる。
織田信長豊臣秀吉徳川家康千利休古田織部本阿弥光悦を並列し、茶道の基礎を説明するあたりは判りやすかった。
だが、その茶碗に対する魅力、そして茶室に対する説明は、正直なところ良く判らない。
曜変天目南宋青磁、高麗白磁などの、世間的に名品といわれる焼物の良さも、今ひとつ判っていないのだから、当たり前かとも思う。
結局のところ、茶道に対する興味を満たすことはできない。
これは、判っている人が読むべき本であろうと思ったのと同時に、私の茶道に対する興味は茶道そのものに対するものでは無いのだろう。
こういった本が図書館に置いてあるのは、大変ありがたい。


茶碗と茶室―茶の湯に未来はあるか (とんぼの本)

茶碗と茶室―茶の湯に未来はあるか (とんぼの本)