雨の日は本を読んでいたい

あの時の本を読み返したら、今はどう思うのだろう。いつか読み返すために、思いついたことを書いておこう。読みたい本が尽きなければ、雨の日だって、晴れの日だって、読みたい本だけ読んでいたい。

熊野的領域/木崎武尊

30代の前半の頃、熊野にはまった。
中上健次の描く熊野がその導入だったとしても、見聞きし、感じたのは全く異なる。
そして、熊野古道に代表される観光とも異なっている。
その経験を語ることを良しとはしないのだけれど、熊野的な空間をあれから他に見出せずにいる。
それが幸福なのか不幸なのかは判らない。
この本の著者もまた、熊野にはまったのだろうと思った。
書かれていることや、写されているものに対して共感は出来ないのだが、その語り口や題材の扱いから、この著者も熊野にはまったのだろうと思った。


戯作写真本 熊野的領域

戯作写真本 熊野的領域