雨の日は本を読んでいたい

あの時の本を読み返したら、今はどう思うのだろう。いつか読み返すために、思いついたことを書いておこう。読みたい本が尽きなければ、雨の日だって、晴れの日だって、読みたい本だけ読んでいたい。

禅とは何か/鈴木大拙

表題の通り、「禅」の解説なのだが、あまり理解できていないような気がする。
もともと宗教としての仏教に与するつもりはない。
禅宗という仏教の一流派に対して、何か惹かれるものはあるのだけれど、悟り澄ましてわかったふりをするなんて愚の骨頂だろう。
じゃあ何がしたいのかと言われると、上手く説明できないのだけれど、禅宗の言葉に対する信頼の全否定に惹かれているような気がする。
それは、言語系への不信ということではないのだけれど、コミュニケーションすることで理解し合えていると思ってしまう雰囲気を否定したい、という気持なのかもしれない。
ではこうしてブログを書いたり、SNSを使っていることは、コミュニケーション依存なんじゃないのかというつっこみもあるだろう。
しかし、ブログを書くことで何かを伝えているつもりない。
ブログを書いている此処にいるワタシと公開したブログを読んでいる誰かの間に、ただひたすら溝を掘っている作業のような気もする。
だからこそ、このブログは続けられるような気がする。
この本に書かれている禅を理解できていないが、禅に対する興味は持続しているのと似ているかもしれない。


新版 禅とは何か (角川ソフィア文庫)

新版 禅とは何か (角川ソフィア文庫)

持っているのは昭和44年改版5版。初版は昭和29年。
禅とは何か (角川文庫ソフィア)

禅とは何か (角川文庫ソフィア)

こっちの方が近いのだろうか。