この本もまた図書館で借りた。
書架を眺めていて、ちょっと気になったので手に取ってみた。
俳句自体は短歌よりも親しみがあるのだけれど、同時代の俳人も良く知らないし、そもそも素養が足りないと言うべきだろう。
この本は、「怖い」というキーワードを軸に、芭蕉から現代までの俳句の総覧とも言えるものだ。
有名な俳人も、ほとんど無名の俳人も、ただただ、怖い句だけを集められている。
著者の倉阪氏のことはよく知らないが、相当な力業だと思った。
こういった本を読むと、すぐにかぶれて才能もないのに俳句を詠みたくなるのは、私の悪い癖だろう。
それはともかく。
倉阪氏自身が言うように、俳句初心者にとって「初めの一冊」となり得る本だろう。
学校で教えられる俳句とは明らかに異なる世界に、(少なくとも、十代の頃の私が読んだら、きっとそうだという意味で)幻惑されるに違いない。
- 作者: 倉阪鬼一郎
- 出版社/メーカー: 幻冬舎
- 発売日: 2012/07/28
- メディア: 新書
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