雨の日は本を読んでいたい

あの時の本を読み返したら、今はどう思うのだろう。いつか読み返すために、思いついたことを書いておこう。読みたい本が尽きなければ、雨の日だって、晴れの日だって、読みたい本だけ読んでいたい。

血と薔薇のフォークロア/栗本慎一郎、中村英良

この本は栗本慎一郎によるブダペストトランシルバニア紀行である。
1980年代初頭のハンガリールーマニアなので、まだ自由化されてはいない。
建築に施されたアール・ヌーヴォー様式と諸民族の歴史を振り返りつつ、時折、自説やカール・ポラニーの言説をちりばめている。
とは言え、かなり軽い読み物だと言えよう。
また、写真は中村英良によるのだが、どことなく垢抜けない雰囲気は、1981年当時だからなのか、地域的なものなのかはわからない。


血と薔薇のフォークロア

血と薔薇のフォークロア