村上龍を読んだのは何年振りだろうか。
この本はどこかで紹介されていたのを見た気がする。
パラレルワールドもののSFとも、日本文化批判の寓話とも言えるだろう。
ともあれ、ストレートなストーリーはあっという間に読み終えることができた。
この本は、文化的鎖国に対する批判なのだろうと思った。
ミュージシャンとして登場するワカマツは坂本龍一をモデルにし、彼の音楽に対するオマージュなのだろうと思った。
それは瑣末な話なのだが、ワカマツの音楽、非国民村の能楽、そして何より地下に作られ世界にゲリラ戦士を輸出する日本国という設定自体が、文化閉鎖性に対する異議申し立てなのだろう。
この本もまた図書館で借りたのだった。

- 作者: 村上龍
- 出版社/メーカー: 幻冬舎
- 発売日: 1997/04
- メディア: 文庫
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