雨の日は本を読んでいたい

あの時の本を読み返したら、今はどう思うのだろう。いつか読み返すために、思いついたことを書いておこう。読みたい本が尽きなければ、雨の日だって、晴れの日だって、読みたい本だけ読んでいたい。

老いの超え方/吉本隆明

Ingressばかりやって、読書が進まない。
まあ、そんな時もあるさと思ってはみる。
しかし、三日本を読まざれば、という言葉もあるしと、どれか手に取ろうと思うが、それすらなかなか気が進まない。
軽めの本でも、と久しぶりに手に取ったのがこの本である。
この本は晩年の吉本隆明が老いについて語るという本である。
そもそも1980年代の頃から、長老扱いではあったが、この本の頃は身体も衰えだしている。
流石に舌鋒鋭い議論は無いが、いちいち含蓄が深いのだが、いささか的を得ていない会話もある。
超人間という概念めいたものは、半分冗談なのではないだろうか。
意思と肉体の乖離、細かな目標設定、老いを取り巻く問題を吉本隆明が切り出してくることで、問題の所在が明らかになっているような気もする。
もう少し落ち着いて読まないといけないかもしれない。


老いの超え方 (朝日文庫)

老いの超え方 (朝日文庫)