久しぶりに読み返してみた。
鬼とは何かという問題提起から始まる日本文化についての対談である。
とは言っても、最近のメディアに流れている薄気味悪い日本礼賛ではなく、悪く言うなら、トンデモ本すれすれの伝奇ロマンのネタ本と言っても良いかもしれない。
もちろん、それは貶しているわけでもなく、能天気な自画自賛や、仮想敵の暗躍する陰謀説とは異なるのだけれど、かといって教科書的な因果説ではないダイナミックさがトンデモ本すれすれの危うさがあると思う。
どこまでが真実なのか、というよりは、読み解くの面白さが歴史を知ることなのだろう。
こういった本を貶すのも、礼賛するのも簡単な気がする。
そうではない何か引っかかるものがあるから、いまだに持っているような気がする。
鬼がつくった国・日本―歴史を動かしてきた「闇」の力とは (光文社文庫―NONFICTION)
- 作者: 小松和彦,内藤正敏
- 出版社/メーカー: 光文社
- 発売日: 1991/11
- メディア: 文庫
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