この本もまた電子書籍で読む。
滋賀の瓢箪好きの男の話だ。
芥川龍之介の笑いは、乾いた、皮肉めいたものがある。
それが鼻につくような感じもするが、ちょっとくせになる感じもする。
夜の新幹線で、酒を飲みながら読んだせいもあるかもしれない。
と思ったら、芥川には3篇も仙人というタイトルの作品がある。
もう1つは、大阪を舞台に、仙人になりたい男が口きき屋の紹介で医者に奉公し、やがて本当に仙人になってしまう話。
さらにもう1つは、中国を舞台に、鼠に芸をさせている男が仙人に出会って富を得る話。
どれも、皮肉めいた笑いがある。
芥川は仙人に憧れていたのだろうか。