雨の日は本を読んでいたい

あの時の本を読み返したら、今はどう思うのだろう。いつか読み返すために、思いついたことを書いておこう。読みたい本が尽きなければ、雨の日だって、晴れの日だって、読みたい本だけ読んでいたい。

意識・革命・宇宙/埴谷雄高、吉本隆明

1975年の埴谷雄高吉本隆明の対談。

テーマがあるようで無いような、対談として意見が平行線な感じがする。

「死霊」の話はともかく、革命や内ゲバ、戦前のプロレタリア運動について語っているのは、隔世の感がある。

吉本隆明は絶えず日本中世の仏教思想に引き寄せようとするし、埴谷雄高はカント、ドストエフスキーの話をする。

そして、80年代にこの二人は「コム・デ・ギャルソン論争」をすることになる。

互いに相容れないけれど刺激し合ってる、とでも考えるべきか。

ご両人とも逝去されているので、今でも天上界で論争されているのだろうか。