テーマがあるようで無いような、対談として意見が平行線な感じがする。
「死霊」の話はともかく、革命や内ゲバ、戦前のプロレタリア運動について語っているのは、隔世の感がある。
吉本隆明は絶えず日本中世の仏教思想に引き寄せようとするし、埴谷雄高はカント、ドストエフスキーの話をする。
そして、80年代にこの二人は「コム・デ・ギャルソン論争」をすることになる。
互いに相容れないけれど刺激し合ってる、とでも考えるべきか。
ご両人とも逝去されているので、今でも天上界で論争されているのだろうか。
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